伊勢神宮といえば、日本最古の神社であり、多くの人々が参拝に訪れる場所です。伊勢神宮には合計で125社の別宮や摂社、末社、所管社が存在し、それぞれに異なる神様が祀られています。別宮は外宮や内宮とは異なる雰囲気を持ち、それぞれの神様の特徴や由来に触れることができます。今回は、伊勢神宮の近辺の別宮や摂社についていくつかご紹介します。伊勢神宮の神様たちと彼らを祀る社殿について、興味深い事実が満載です。さあ、一緒に伊勢神宮の神秘に触れてみましょう!
域外の別宮
伊勢神宮には合計で125社の別宮が存在し、それぞれの別宮には異なる神様が祀られています。別宮は外宮や内宮とは異なる雰囲気を持ち、それぞれの神様の特徴や由来に触れることができます。
月読宮(つきよみのみや)
御祭神は、⽉読宮(つきよみのみや)⽉読尊(つきよみのみこと)です。天照大御神の弟神で外宮の別宮 月夜見宮のご祭神と同じです。天照大御神様は太陽の神様であるのに対して⽉読尊様はそのお名前の通り月の神様です。
その他にも⽉読荒御魂宮(つきよみあらみたまのみや)⽉読尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)、伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊佐奈弥宮(いざなみのみや)伊弉冉尊(いざなみのみこと)が鎮座されています。
瀧原宮(たきはらのみや)
度会郡⼤紀町に鎮座する内宮の別宮皇大神宮(内宮)別宮。御祭神は、瀧原宮(たきはらのみや)天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま)、瀧原並宮(たきはらならびのみや)天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま)です。
瀧原宮と瀧原並宮は、天照大御神の御魂をお祀りしており、昔から「遙宮(とおのみや)」として深く崇敬されています。
伊雑宮(いざわのみや)
内宮の別宮で、御祭神は天照大御神御魂(あまてらすおおみかみのみたま)です。
今回は、内宮外宮以外の別宮としては、こちらの伊雑宮にお参りさせていただきました。静かな民家や田んぼの中にあります。
内宮、別宮と、天照大神様は御祭神となる場所を複数お持ちですが、気分でその時々、お好きな場所においでになられるのか、はたまた、高位の御方は、同時に複数の場所に存在することがおできになるのか・・・?などということを考えたりしました。
こちらのお隣にある田んぼで毎年6月24日(6月月次祭の日)に開催される御田植式は、格調高い神事で、「磯部の御神田」として知られ、国の重要無形民俗文化財に認定されており、日本三大御田植祭の一つに数えられています。
伊雑宮も、「遙宮(とおのみや)」として昔から深く崇敬されています。
倭姫宮(やまとひめのみや)
倭姫宮は、内宮と外宮を結ぶ御幸道路の中ほどの倉田山に鎮座し、天照⼤御神のご鎮座を導かれた倭姫命(やまとひめのみこと)をお祀りしており、神宮で最も新しい別宮です。
月夜見宮(つきよみのみや)
豊受大神宮(外宮)の近くに鎮座される別宮で、御祭神は月夜見尊(つきよみのみこと)、月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)です。
天照大御神の弟神で内宮の別宮 月読宮のご祭神と同じです。
摂社(せっしゃ)
摂社は、伊勢神宮の外宮や内宮などに付属している社殿のことを指します。摂社には、外宮や内宮の神様以外の神様が祀られており、それぞれの神様が異なる役割や力を持っています。摂社は伊勢神宮の中でも多くの数が存在し、それぞれの社殿には個々の神様の姿が表現されています。
伊勢神宮の摂社には、次のような神社があります。
- 朝熊御前神社
- 朝熊神社
- 粟皇子神社
- 宇治山田神社
- 津長神社
- 度会大国玉比賣神社
- 大土御祖神社
- 大水神社
その他のゆかりの深い神社
猿田彦神社
猿田彦神社は伊勢神宮の摂社や末社、別宮には含まれていませんが、神話上では伊勢神宮と深い関わりがあります。猿田彦大神は、天照大神の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を高千穂へ導いた後、天宇受売命(あめのうずめのみこと)と共に伊勢の五十鈴川上流の狭長田(さながた)に戻り、そこから全国の開拓を行いました。この活動により、五十鈴川の川上流地域が伊勢神宮内宮の場所となり、猿田彦大神は伊勢神宮と深い関連を持つ神社とされています。また、「みちひらき」の神様として、物事の始まりにおいて良い方向へと導く役割を持ち、交通安全の神様としても崇敬されており、新車の購入時に地元民による祈祷が行われることが多いです。
まとめ
伊勢神宮は、外宮、内宮、別宮、摂社の合計で125社の社殿によって構成されています。それぞれの神社には異なる神様が祀られており、それぞれの神様には独自の意味や役割があります。伊勢神宮を訪れると、日本の古代の神話や信仰の深さを感じることができます。また、伊勢神宮の周辺には豊かな自然が広がっており、参拝者に癒しのひとときを提供してくれます。皆さんもぜひ伊勢神宮を訪れ、その神秘的な世界に触れてみてください。