ゴールデンウィークに伊勢神宮に参拝することになったので、縁のある石川県白山比咩神社にもお参りさせていただくことになりました。
石川県白山比咩神社、その名前を聞いたことはありますか?この神社は石川県金沢市にある神社で、古くから多くの人々に愛されてきました。今回は、ゴールデンウィークに伊勢神宮にお参りするにあたり、伊勢神宮にもゆかりのある、石川県白山比咩神社にも参拝させていただくことになったので、白山比咩神社について、その謎に迫ってみたいと思います。
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石川県白山比咩神社の由来
白山は石川県、福井県、岐阜県の3県にまたがり、古くから霊山として崇められてきました。その麓で暮らす人々や、その美しい山々を遠くから眺める平野部の住民にとって、白山は神聖な場所であり、生活に欠かせない「命の水」を提供する場所とされています。時間が経つにつれて、この山への信仰は登山という形で表れ、山頂へと続く道が開かれました。加賀地方(石川県)にある当神社は、2100年以上の歴史を持ち、全国白山神社の総本宮として、霊峰白山を神体としています。
白山比咩神社はなんの神様が祀られているの?
全国に約三千社ある白山神社の中でも主要な白山比咩神社は、『日本書紀』に登場する女神、白山比咩大神(菊理媛尊)(くくりひめのみこと)を祭神としています。
『日本書紀』によると、世界がまだ新しく分かれたばかりの頃、天の世界「高天原」には次々と神々が現れ、その中で最後に現れたのが、夫婦の神である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)です。この二神には、新しい国土を作り出す「国生み」と、その国で活動する神々を生み出す「神生み」の任が与えられました。しかし、火の神を産んだ際のやけどで伊弉冉尊が亡くなると、伊弉諾尊は悲しみのあまり死の国「黄泉の国」へ妻を迎えに行きますが、彼女の変わり果てた姿を見て逃げ出してしまいます。それに怒った伊弉冉尊は夫を追いかけます。
この時、菊理媛尊が登場して二神の間を仲裁し、その後、天照大御神(あまてらすおおみかみ)や月読尊(つくよみのミコト)、須佐之男尊(すさのおのみこと)などの神々が生まれます。白山比咩神社では、菊理媛尊とともに伊弉諾尊・伊弉冉尊も祀られており、菊理媛尊は「和合の神」や「縁結びの神」としても現在敬われています。
石川県白山比咩神社の魅力
石川県白山比咩神社には、神聖な雰囲気が漂っています。不思議なことに、お参りする直前まで、雨がしとしとと降っていたのですが、到着すると同時にサーッと雨が上がり晴れ間が見えました。
駐車場近くの一の鳥居を潜ると、表参道の老杉並木の苔むした石階段が続いています。(鳥居を潜る表参道と上まで車で上がれる北参道と入り口が二箇所あるようですが、私たちは表参道から入りました。)途中、「クマに注意!」の看板があり驚きましたが、それほどに美しい自然に囲まれたところでした。周りの田畑や生活を潤す水源ということで、頂上から小川が流れているのですが、雨上がりということもあり、水が増して流水音が心地よく、小鳥のさえずりも聞こえて、マイナスイオンに澄んだ空気と自然音の1/fゆらぎで癒し効果絶大でした。
朝8時でしたが、お参りされている方もちらほらいらっしゃいました。付近の皆さんに愛されている神社なんですね。
頂上近くになると手水舎があるので手と口を濯いで清め、二の鳥居三の鳥居を潜ると頂上です。参道を進むと、そこにも静寂な空気と共に、木々の緑や鳥のさえずりが心地よく響き渡ります。また、社殿や境内には、美しい彫刻や装飾が施されており、見る者の心を癒してくれます。自然の中で神聖な気持ちになり、心を浄化することができました。
【まとめ】
石川県白山比咩神社は、石川県金沢市にある神社で、白山への信仰と自然への感謝を象徴する存在です。菊理媛尊を主祭神とし、和合と縁結びの神として崇められています。伊弉諾尊と伊弉冉尊も一緒に祀られており、この神社は自然に囲まれた神聖な場所で、自然と一体となり、心を浄化することができるでしょう。ぜひ、多くの人々に訪れていただきたい神社です。