ゴールデンウィークに伊勢神宮に参拝することになったので、縁のある福井県平泉寺白山神社にもお参りさせていただくことになりました。
福井県平泉寺白山神社は、福井県にある神社であり、日本屈指の霊峰である白山を祀っています。しかし、平泉寺白山神社は単に白山を祀るだけではありません。実は、平泉寺白山神社には他にもさまざまな神様が祀られており、それぞれに興味深い由来や特徴があります。本記事では、福井県平泉寺白山神社に祀られている神様たちに焦点を当て、その魅力に迫っていきたいと思います。
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福井県平泉寺白山神社とは?
福井県にある平泉寺白山神社は、717年に泰澄大師によって創建され、白山信仰の重要な拠点です。最盛期を迎えた室町時代に全山が焼失しましたが、その後再建され、江戸時代から現在の令和時代にかけて多くの人々に支持されています。この神社は白山国立公園内にあり、広大な敷地と自然美が魅力で、石畳の道と美しい苔が見られます。
泰澄大師ってどんな人?
泰澄は福井県出身で、越知山での修行中に女神(白山大神)の呼びかけに応じ、勝山に赴き、東の林泉に辿り着いたことが起源です。そこには現在も「御手洗池」と呼ばれる湧水があり、これは「坂の下から湧き出る泉」を意味しています。この泉で祈ると、女神が再び現れ、白山登拝を促しました。泰澄は、淨定行者と伏行者という二人の行者と共に、白山に登り、長期間の修行を行いました。これが白山信仰の始まりとされています。下山後、彼らは御手洗池の近くに白山大神を祀る祠を建て、そこで住みながら修行を続けました。これが現在の平泉寺白山神社の始まりです。
泰澄大師は、夏の間は白山の山頂で白山神の祭祀に専念し、それ以外の期間は平泉や白山麓の各地で修行を行いました。彼の名声が広まると、京都の朝廷から疱瘡(天然痘)が流行した際に招かれ、祈祷を行うこともありました。
晩年には、最初の修行地である越知山麓に戻り、そこで767年に亡くなりました。享年86歳でした。
なんの神様?御手洗池と御神木 神秘的なパワーを感じる:御神霊の宿る場所
苔むした石の階段を上がっていくと左手に小さな池が見えてくるのですが、その石階段を降りていくと、池に面して小さな鳥居が見えてきます。池の中央には小さな島があります。その昔、泰澄大師はこの場所で島の上に現れた伊弉冉命に出会い、この場所だというお告げをいただいたそうです。鳥居から覗く景色は、周りを木々に囲まれ、小さな島に一本生えた細い木が、まるで伊弉冉尊のようにも見え、湖面にも映った様子がなんとも神秘的でとっても美しかったです。
そして、鳥居の前には、泰澄大師が植えたと言われる樹齢1200年の御神木があります。この御神木は、雷に打たれたわけでも切り倒されたわけでもないのに、真っ直ぐ伸びる先端が三俣に別れており、白山三山(御前峰・大汝峰・別山)とそれぞれの神を象徴していると言われています。
小さな池なので見逃してしまいそうですが、ぜひ下に降りてその神秘的なパワーを感じてみて下さい。
菅原道真公
福井県白山神社には、白山様以外にもさまざまな方が祀られています。その中でも特に注目すべきは、「菅原道真公」です。菅原道真公は、平安時代の学者・政治家であり、学問の神様として広く信仰されています。白山神社には、菅原道真公の御霊を祀る「菅原道真社」があり、学問の成就や知恵を求める参拝者にとっては、重要な存在となっています。
平泉寺白山神社の悲劇
福井県の白山や平泉(平清水)の地が名を馳せるようになり、白山での修行を望む高僧や貴族が増えたため、天長9年(832年)には、越前(福井県)側だけでなく加賀(石川県)や美濃(岐阜県)側からも登山道が整備されました。
当初保護が少なかった平泉ですが、比叡山延暦寺の講堂落慶により一転して栄え、後に資料発見で1172年に講堂が建立されたことが確認され、その時「平泉寺」と改名されました。この神社は、中宮平泉寺などとも呼ばれ、室町時代には政治、経済、文化の中心地となりました。しかし、内部不和や一向一揆の攻撃により1574年に全山が焼失。その後、顕海僧正によって再建され、江戸時代を通じて幕府の公認を受け続けました。
天正2年の破壊後も大都市としては復興せず、明治4年には加賀に編入された際に大幅に所領を失いましたが、神社としての新たな始まりを迎えました。今でも白山神社の境内は雄大な自然に囲まれ、その美しさが多くの参拝者を引きつけています。
まとめ
717年に泰澄大師は修行中に伊弉冉尊に出逢われたことによって創建されたこの神社は、白山信仰の重要な拠点であり、室町時代に一度全焼した後、江戸時代を通じて再建され、多くの人々に信仰されています。神社は白山国立公園内に位置し、自然美に満ちた環境が特徴です。また、泰澄大師の生涯と彼が創設した白山信仰の起源にも焦点を当て、白山での祭祀活動やその他の修行場所での活動が紹介されています。さらに、神社内には1200年の歴史を持つ御神木や伊弉冉尊が姿を現された御手洗池など、神秘的なパワースポットが存在し、参拝者に深い印象を与えています。