伊勢神宮は、日本の神道の中心地として有名な観光スポットですが、参拝だけでなく、周辺には美味しいグルメスポットがたくさんあります。この記事では、ちょっと番外編ですが筆者が参拝後に楽しんだグルメをご紹介します。
おかげ横丁・おはらい町
おかげ横丁とおはらい町は、伊勢神宮内宮の近くに位置する人気の観光スポットです。江戸時代の町並みを再現した通りには、たくさんの飲食店や土産物店が立ち並び、食べ歩きが楽しめます。
赤福本店
伊勢神宮を訪れた際には、「赤福本店」を見逃せません。1707年に創業したこの老舗の和菓子店は、全国的な知名度を誇ります。伝統的な工法で建てられた店舗は歴史情緒にあふれており、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえます。赤福本店では作りたての赤福餅を楽しむことができ、もちもちとしたお餅に甘さ控えめのこしあんがたっぷりのった一品は、参拝後の一休みにぴったりです。
筆者はお抹茶とのセットを注文しましたが、参拝後にいただく赤福の優しい甘さとお抹茶(ほうじ茶も付いていました)のほろ苦さで、ホッとして旅の疲れも吹き飛びました。また、郵送もしていただけるので、遠方の方へのお土産にも最適です。
赤福本店は早朝から営業しているので、郵送用のお土産だけ早く買いたい場合や、お伊勢参りのあとに立ち寄るのにもおすすめです。飲食が可能な座敷や縁側の席もあり、五十鈴川の風景を眺めながら、ゆったりとくつろぐことができます。
伊勢うどん
伊勢うどんは、太くて柔らかい麺に濃厚なタレを絡めて食べる伊勢の伝統的な名物料理です。麺は通常のうどんの2倍近くの太さで、縦横計6mm以上あり、製造過程で25分以上ゆでて作られます。この料理は、江戸時代に長旅で疲れた参拝客の胃腸に優しいエネルギー源として誕生し、「元祖ファーストフード」ともいわれています。また、麺を柔らかくするために1時間もゆでるため、非常に太く柔らかくなるのが特徴です。
つゆはたまり醤油をベースに作られ、見た目は濃くて塩辛そうですが、実際は甘みが強く、角がなくまろやかで、カツオなどのダシが豊かな風味を引き立てています。一般的なかけうどんのようにつゆに浸すのではなく、出汁の効いた真っ黒いタレと麺を絡めて食べるのが特徴です。
筆者も以前の参拝の際、おかげ横丁で食べたことがありますが、もっちり太い面がお腹に溜まるけれども消化が良く、濃くて甘辛いたまり醤油のタレも合わさって、旅の疲れが吹き飛び、その後の参拝への力が湧いてきました。
手こね寿司
てこね寿司は、三重県を代表する郷土料理であり、農林水産省の「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれています。カツオやマグロなどの赤身魚を醤油ベースのタレに漬け込み、酢飯の上に並べ、大葉やしょうが、のりなどの薬味を散らして食べるのが特徴です。
この料理の起源は志摩地方の漁師たちで、漁の合間に獲れた魚を船上で手早くさばいて、手で混ぜ合わせて食べたことから始まったと言われています。カツオ漁は非常に重労働であったため、手間をかけずに簡単に作れるてこね寿司は漁師たちに重宝されました。また、女性も海女として働くことが多く、準備に時間をかけられないこの料理は日常の定番料理として定着しました。さらに、大漁の際には船主が船員に振る舞う特別なご馳走としても知られています。
筆者は外宮参拝と内宮参拝の間に昼食としていただきましたが、タレに漬かった新鮮なお刺身がもっちりとして酢飯と良く合い、疲れを癒してリフレッシュして午後の参拝に臨むことができました。
農林水産省 てこねずし 三重県てこねずし 三重県 | うちの郷土料理:農林水産省
伊勢海老煎餅
伊勢の名産の伊勢海老パウダーをたっぷり使ったお土産の伊勢海老煎餅は、差し上げた皆さんに美味しいと喜んでいただきました。
特に株式会社幸福堂の伊勢海老煎餅は、農林水産大臣賞を受賞しています。
まとめ
伊勢神宮周辺には、美味しいグルメスポットがたくさんあります。参拝後には、ぜひ地元の名物料理を味わいながら、伊勢の魅力を存分に堪能し、心も体も満たされる、美食の旅をお楽しみください。